函館に住んでいたころのことだ. 5月のある日の午後,たんぽぽで埋め尽くされた庭を眺めていた. よく見ると,たんぽぽの花の間に無数の3つの葉を付けた草が生えている. 何だろう. 妻が言った.「三つ葉だよ」. えっ! まさか庭に三つ葉が・・・. 三つ葉なら絶好の酒の肴になるではないか. さっそく一本摘んで香りをかいでみる. おお,何と三つ葉の香りだ.天然三つ葉だ. 驚いた僕は,以後,毎日のように大量の三つ葉を積んだ. 茎が柔らかくなる程度にさっと茹でる. ポン酢とゆずの皮を使って,あっさりとしたおひたしにしたのだ. これを肴に飲むウィスキーの味は,また新鮮だった. (2002/5)
Author:じょばんに じょばんにの家の食堂に登場した食の記憶をたどります.